この世界は その5
知って驚きなのですが、『リレーニュース・郷土の話題』という番組は文字どおり郷土の話題であって、いわゆるニュースではなかったそうです。
どこそこの公園に珍しい花が咲いたとか、動物園でチンパンジーの赤ん坊が生まれたというたぐいの話で、一刻一秒を争うニュースではなかったのです。
それでも、われわれ記者はときどきこの『リレーニュース』用の原稿を書かなければなりませんでした。
書くには書いたが読むのは原稿を書いた記者本人ではなく、例によってアナウンサーであったことはいうまでもありません。
ただこの『リレーニュース・郷土の話題』がより進んだ番組の形式をとっていたのは、それぞれ原稿を書いた記者が仕事をしている場所に近い放送局のアナウンサーが、リレー形式で原稿を読んだという点です。